パースの教育システムについて

オーストラリアの学校は大きく分けて、保育園や幼稚園と言ったPre-school、小学校にあたる7年間のPrimary School、中高にあたるHigh School、大学や専門学校にあたる高等教育に分かれています。
このうち、義務教育はPre-Primary(日本の年長さん相当)~Year10(日本の高校1年生相当)の11年間です。
パースの学校システム説明図

*上記の年齢はおおよその年齢です。

パースの学校システム説明図

オーストラリアでは学校年度は1月に始まって、12月に終わります。

1月はSummer Holidayのため、実際の新学期スタートは2月から。(稀に1月末にスタートのこともあります)
​ややこしいのは、学年の切れ目の考え方。こちらは州によって異なりますので、オージー達も頭を悩ませています。

簡単に言えば、7月1日生まれ〜翌年6月30日生まれまでが同じ学年になるので、6月生まれまでが早生まれ扱いで上の学年に入ることになります。

例) Kindy(日本での年中さん)に入るのは、

2月までに4歳になっている子
 &
その年の6月30日までに4歳になる子

日本の学校から転入する場合、3月生まれのお子さんまでは新学年が少し早めの2月から始まると考えれば良いのですが、4〜6月生まれのお子さんは学年がさらに一つ上になります。

 

2022年度の学年早見表(義務教育のみ)

Kindy (年中さん相当) 2017年7月1日生まれ〜2018年6月30日生まれまで
Pre-Primary(年長さん相当) 2016年7月1日生まれ〜2017年6月30日生まれまで
Year1(小学1年生相当) 2015年7月1日生まれ〜2016年6月30日生まれまで
Year2(小学2年生相当) 2014年7月1日生まれ〜2015年6月30日生まれまで
Year3(小学3年生相当) 2013年7月1日生まれ〜2014年6月30日生まれまで
Year4(小学4年生相当) 2012年7月1日生まれ〜2013年6月30日生まれまで
Year5(小学5年生相当) 2011年7月1日生まれ〜2012年6月30日生まれまで
Year6(小学6年生相当) 2010年7月1日生まれ〜2011年6月30日生まれまで
Year7(中学1年生相当) 2009年7月1日生まれ〜2010年6月30日生まれまで
Year8(中学2年生相当) 2008年7月1日生まれ〜2009年6月30日生まれまで
Year9(中学3年生相当) 2007年7月1日生まれ〜2008年6月30日生まれまで
Year10(高校1年生相当) 2006年7月1日生まれ〜2007年6月30日生まれまで

私立の学校は英語力やその他で学年をずらすこともできるようですが、公立の学校では、義務教育の間は基本的には生まれ月/年により学年が厳格に決まっています。
またパースには日本人学校もあり、こちらは日本と全く同じ学年の区切りになります。インターナショナルスクールもアメリカ式の区切りになっています。

学校の基本情報

 

Child Care(保育園)

対象 0歳児〜5歳(Pre-Primaryに入学するまで)
クラス分け 0歳児クラス、1歳児クラス、2〜3歳児クラス等年齢(月齢)別。発達の程度に応じて対応してくれる。
保育日 平日。週1回〜OK。(ただし、最低でも週2日以上申し込まなければならない施設もある。)
時間 朝6時〜夕方6時などのところが多い。時間内なら基本的にはいつ行ってもいつ帰っても大丈夫。午前のみ、午後のみの料金設定をしているところもあり。
空き状況 0歳児、1歳児クラスは生まれる前から申し込んでいる場合も多く、常に満室気味。年齢が上がるにつれ空きが多くなり入りやすくなる。
条件 両親が働いていなくても預けられる。ただし、大学付属の施設やオフィスビルの一角にある施設だとその大学の職員や学生が優先、またはそのビルに勤務している人が優先、など優先順位が決まっているところがある。観光ビザでも利用可能。
食事 給食があるところがほとんどだが、お弁当持参のところもある。10時前後、15時前後におやつタイム。
料金 約$90〜$150(1日)
その他 2歳以上になると、Early Learning Center, Pre-Kindy,Kindyなどの教育的プログラムが用意されていることもある。

 

Pre-Kindy(幼稚園−年少さん相当のプログラム)

私立校の付属園や、保育園に併設されていたり、Pre-kindy又は3years+Kindy等の名前でコミュニティセンターなどで経営されているところも多い。稀に公立小学校付属のところもある。

対象 3歳児〜4歳児  ※3歳のお誕生日を迎えてから入学が許可される場合も多い。
保育日 週1〜週5 週2回ほどのところが多い。
時間 9時頃〜15時頃、9時頃〜11時半頃、12時半頃〜15時など午前のみ、午後のみのところも多い。保育園を兼ねているところは朝〜夕方まで預かってくれる)
空き状況 施設によるが、人気が高く早めに申し込まないと入れない場合が多い。(保育園を兼ねているところは比較的入りやすい)
条件 トイレトレーニングが済んでいること
食事 お弁当、スナック持参のところが多い。
料金 約$50〜$150(1回)

 

Kindy(幼稚園-年中さん相当のプログラム)

ほとんどの公立小学校に設置されている。私立校や保育園に併設されている場合も多い。

対象 4歳児〜5歳児
保育日 週2〜週5 公立小学校付属園は週2.5日。週2回と週3回の週が交互にある。
時間 9時頃〜15時頃 (保育園を兼ねている場合は朝〜夕方まで預かってくれる)
空き状況 申し込みは前年度の7月まで。人気の地域は入れないこともある。公立小学校付属でも学区に縛られず申し込むことができる。ただし、その場合優先順位は低い。
食事 お弁当、スナック持参
料金 $0〜$10.000(1年間)※諸経費は別途必要
その他 英語のPhonics(読み書きのルール)を学び始めたり、算数の感覚を育てる遊びがあるなど、小学校を意識した教育が始まる。

 

Pre-Primary(小学校準備教育-年長さん相当)

義務教育の始まり。ここで初めて週5日(フルタイムで)学校に通い始める子も多い。小学生と同じ制服を着て、小学生とほぼ同じ生活をする。

対象 5歳児〜6歳児
時間 8時50分〜3時(学校により多少異なる)
空き状況 公立の場合は学区内に住んでいれば基本的には必ず入れる。(※VISAの種類によります)
食事 お弁当、スナック持参。小学校のキャンティーン(飲食物を購入できる店)を利用可。
料金 $0〜$18.000(1年間)※諸経費は別途必要
その他 保護者の送迎は必須で、必ず教室まで(または決められた場所まで)送り迎えに行かなくてはならない。渡豪6ヶ月以内ならESLのある学校に通うことができる。

 

Primary School(小学校)

私立ではJunior Schoolと呼ぶ場合もある。

時間 8時50分〜3時頃
空き状況 公立の場合は学区内に住んでいれば基本的には必ず入れる。(※VISAの種類によります)
食事 お弁当、スナック持参。キャンティーン(購買部)で購入可。※開いている曜日が決まっている場合もある。
料金 $0〜$25.000(1年間) ※諸経費は別途必要
その他 低学年は基本的に保護者が送迎している。Year4くらいになると徒歩圏の場合、子供だけで登校していることもある。渡豪6ヶ月以内ならESLのある学校に通うことができる。

 

High School(中学校&高校)

Year7-8(又は9)をMiddle School、それ以上をSenior Schoolと呼び分けることもある。
Year10までが義務教育、Year11-12は大学準備教育のため、大学に進学を希望しない場合はYear10で終わることもできる。(Year10でハイスクールを終了し、TAFE経由で大学に入る方法もある。)

空き状況 公立の場合は学区内であれば入学できる。*VISAの種類によります。 *英語力が所定の水準に達していない場合は、intensive courseや語学学校を経由してからの入学(編入)になります。
AcademicコースやMusicコース等がある場合はYear6の時に試験を受け、Offerを受ける。
申し込み 公立はYear6で申し込む。私立の場合はYear5で申し込みを一旦閉め切られるが、締め切り後も申し込める。​
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